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「春、一夜にして」ブルーノ シュルツ「春」より

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春、一夜にして」ヘ向かいながら
 私はある作品の制作用意をしている。ブルーノ・シュルツの短編「春」を基盤において、「静かな舞台」公演ができないものかと画策した。そこにはいくらかの「台詞や言葉」が聴かれるかもしれないが、音楽は響いてこないはずだし、様々な照明効果もないだろう。決して演劇とは呼べないかもしれないが、踊ることが目的ではない身体劇場を作りたいと思っている。
 ところでシュルツの「春」は、複雑で奇妙なとても魅惑的なテキストである。各ページに広げられた文字群のなかに描かれている状況や情景の細部に、私は激しく魅了された。言葉によって描写された物質の息づかいや匂い、空気中に揺れる物質と非物質、そして消えかかる人間たち。失いつづける生命と共に生きる人形身体の存在法は、私にそれらとの同化を強いる。私は日々昆虫群を踏み潰すように、まとわりつく政治性を排除しようとしてもいる。何も起こりえない季節はないものだろうか。登場する人物たちは、たとえ光を受けても正確にその影をつくるものはいないかのようだ。彼らは物語にしか存在し得ない身体しか有していないからだ。正確に事を起こしたり起らないようにできない機械。それが春という季節ではないか。制御不能な速度変化が独得の匂いを漂わせる春、必ずひとりが死ぬ。
勅使川原三郎
 

ブルーノ・シュルツについて

ブルーノ・シュルツ(1892-1942)はポーランド出身の画家、作家でユダヤ人の両親のもとに生まれ、偶然遭遇したゲジュタポの無差別殺戮に遭遇し、命を落とした。シュルツは大学で建築を学ぶが中退、絵画制作を始め、1922年に版画集『偶像崇拝の美』を出版。その後友人の導きで文学の世界に入る。シュルツの作品世界は不安と幻想にみちていて、その独特の言語世界と絵画世界は近年評価が見直されている 。

勅使川原三郎 「春、一夜にして」 ブルーノ シュルツ「春」より
  出演:勅使川原三郎・佐東利穂子・ジイフ・林誠太郎

  スタッフ
  照明技術:清水裕樹(ハロ)
  音響技術:三森啓弘(サウンドマン)
  舞台監督:西村竜也(シアターX)

日時:2013年3月4日(月)20:00開演

日時:2013年 5日(火)17:00開演/20:00開演 *開場は開演の15分前

  劇場:東京・両国 シアターX(カイ)
     〒136-0026 東京都墨田区両国2-10-14 TEL:03-5624-1181
     JR総武線両国駅徒歩約3分
     都営地下鉄大江戸線両国駅A4・A5出口徒歩約8分

料金:前売3,000円、当日3,500円(全席自由・税込み・整理番号付き)
前売開始:2013年2月11日(月・祝)

チケット取扱:
  KARAS
   メール予約:ticket@st-karas.com
   FAX予約:03-3682-7472
   *公演日時・枚数・氏名・住所・電話番号を明記して、お送り下さい。
電話予約:03-3682-7441(受付:月~金/11:00~19:00)

Confetti(カンフェティ)
WEB予約 http://confetti-web.com/
電話予約 0120-240-540(受付:平日10:00~18:00)

  シアターX
   電話予約:03-5624-1181

問合せ:KARAS(カラス)
〒136-0071 東京都江東区亀戸1-26-3 鯨岡第2ビル4F 
TEL:03-3682-7441(月~金/11:00~19:00)
E-mail:takagi@st-karas.com

主催:KARAS 提携:シアターX

 

勅使川原三郎

ダンサー、演出家、振付家。1981年より独自の創作活動を開始。1985年以降、自身のカンパニーKARASと共に世界中に招聘され公演を行い、既存のダンスの枠組みに捉えられない新しい表現を追求している。呼吸を基礎にした独自のダンスメソッドと、光・音・空気・身体によって空間を質的に変化させる独創的な作品は世界のアートシーンから高い評価を受けており、造形作家、映像作家としての活動も注目されている。自身の作品にとどまらず、パリ・オペラ座はじめ欧州の主要バレエ団への振付や、ヴェニス・フェニーチェ歌劇場他へのオペラ演出などの創作依頼も相次いでいる。また創作の基盤となっているメッソドを基礎としたワークショップを、活動当初から今現在に至まで10代から70代の方まで年齢を超えた人々を対象に行っている。

佐東利穂子

1995年からKARASワークショップに参加。1996年より勅使川原三郎振付の全てのグループ作品、デュエット作品、ソロ作品に出演し、国際的に活躍している。2006年にフランス・イタリアのダンス雑誌『Ballet 2000』の年間最優秀ダンサー賞、2008年日本ダンスフォーラム賞、2012年レオニード・マシーン賞今年度最優秀女性ダンサー賞(イタリア)を受賞。刃物のような鋭利さから、空間に溶け入るような感覚まで、質感を自在に変化させるダンスは、世界各国で反響を巻き起こしている。

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