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アイヌ語の研究及び再活性化のためのコンピュータ技術の活用

過去のイベント, その他


2019年5月24日(金)17:00~19:00

駐日ポーランド共和国大使館 多目的ホール
(東京都目黒区三田2-13-5)

主催:ポーランド広報文化センター

入場無料、使用言語は日本語です。
ご参加の場合には、必ず事前登録をお願いいたします。
件名を「アイヌ語に関する講演会 参加希望」としていただき、
ご氏名、ご所属(任意)、当日のご連絡先をご記入の上
tokio@instytutpolski.orgへメールにてお知らせ下さい。
お問合せ:03-5794-7050(平日9:00~17:00)

講師:
北見工業大学 准教授 ミハウ・プタシンスキ 氏
北見工業大学 博士後期課程 カロル・ノヴァコフスキ 氏

アイヌ語を復興させる決定的かつ効果的な手立てをとらない限り、数十年以内に自然言語としてのアイヌ語は絶滅する。一方、アイヌ語における研究フレームワークには根本的な課題が残されている。口承のみで標準表記がなかったアイヌ語は、どのように表記すればよいか。アイヌ語の単語は、どこで始まり、どこで終わるのか。複数提案されているアイヌ語の品詞分類のうち、どの分類がよりアイヌ語に適しているか。翻訳されたことのない単語の意味を理解することは可能か。アイヌ口承文芸の語り手の自然な声をコンピューターで再現することは可能か。それらの課題を効率的に解決しアイヌ語を活性化させるためには、言語学的データに加えて、人工知能及び自然言語処理という最新の技術を用いる必要がある。それに関するこれまでの研究について、紹介する。

 

ミハウ・プタシンスキ(Michał Ptaszyński)

1981年ヴロツワフ生まれ。2006年にポズナン市のアダム・ミツキェヴィチ大学で日本学の分野で修士号を取得(専門分野:言語学)。日本語の勉強中に初めてアイヌ語学コースに参加。2007年、北海道大学で博士課程を開始、2010年に博士号を取得。 2010年から2012年にかけて、北海学園大学ハイテク・リサーチ・センターの日本政府の研究員として、アイヌ語のコンピュータ処理に関する最初の研究を開始。現在は、北見工業大学の工学部准教授を務めている。研究では、言語学、人工知能、心理学などの分野を組み合わせており、自然言語処理、情報検索、ヒューマンマシンインタラクション、感情の科学、感情コンピューティングなどの特定分野における研究に取り組んでいる。

アイヌ言語処理分野への貢献以外に特筆すべき科学的貢献には、日本語の感情解析のための最初の公開システムの開発、ネットいじめの自動検出分野の創立や、絵文字の科学の分野の創立などがあげられる。ミハウ・プタシンスキは、百件以上の査読付き学術論文の著者であり、その三分の一以上が世界レベルの学術誌に掲載されている。以下の学会のメンバーを役務。

 – The Association for Computational Linguistics(ACL、計算言語学学会)(会員、職業倫理委員会委員)
 – The Institute of Electrical and Electronics Engineers(IEEE、電気電子学会)(シニア会員)
 – The Association for the Advancement of Artificial Intelligence(AAAI、人工知能研究推進学会)(会員)
 – 言語処理学会(ANLP)(代議員)
 – 情報処理学会(IPSJ)(会員)
 – 日本人工知能学会(JSAI)(会員)

カロル・ノヴァコフスキ(Karol Nowakowski)

1987年ポーランド生まれ。2012年にポズナン市のアダム・ミツキェヴィチ大学にて日本語学の修士号を取得。九州大学での留学期間中(2010〜2011年)、南西諸島と北海道という日本本土以外の地域の文化に興味を持つようになる。その結果、トカラ列島という、ヤマト文化と琉球文化の間に位置する小さな列島に関する修士論文を発表。

2016年から、絶滅の危機に瀕しているアイヌ語のコンピュータ処理に関する研究においてミハウ・プタシンスキと協力を開始。 2017年に、文部科学省から奨学金を受け、北見工業大学にて大学院博士後期課程に入学し、そこで現在アイヌ語の分析・処理のための技術の開発に取り組んでいる。上記の研究に関する6本の科学論文の著者または共著者。大量のアイヌ語テキストとその翻訳文および言語学的なアノテーションを含む、今後のアイヌ語研究のさらなる発展を支えると期待できる世界初の大規模アイヌ語電子コーパスを作成するプロジェクトを開始。2018年10月に情報処理学会に開催された第237回自然言語処理研究発表会にて、上記プロジェクトに関する発表が優秀研究賞を受賞。

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