タデウシュ・ヴィルコシュ

タデウシュ・ヴィルコシュ

Tadeusz Wilkosz

1934年クラクフ(Kraków)に生まれる。プラハのスタジオでアニメーションの制作技術を学び、1959年、「スタジオ・セマフォル(Studio SEMAFOR)」から監督デビューを果たす。以後30本以上のアニメーションを監督し、かかわった作品は100本以上。

ヴィルコシュは、1960年代からポーランド国営テレビで放送されていた、毎日夜7時から放送のこども向け番組「おやすみアニメ(現題:ドブラノツカ/dobranocka)」内の人気テレビアニメーションシリーズを数多く手がけてきた。代表作は、『ちいさなペンギン・ピックポック/Mały pingwin Pik-Pok』(1988年~1992年放送)、『コラルの探検/Przygody misia Colargola(原題訳:くまのコラルゴルの冒険)』(1967年~1974年放送)。『コラルの探検』は日本でも1979年にTBSで放送された。また、ポーランド人ならだれでも知っている昔話を題材に、1977年には短編作品『りゅうのバルナバ/Smok Barnaba』を制作。ヴィルコシュ作品の多くはこども向けだが、その一方、1967年、真っ赤な袋が何もかもを飲み込んでしまう『袋/Worek』という作品を発表するなど、社会的メッセージ性の高い作品の制作にも取り組んだ。

ヴィルコシュ作品の最大の特徴は、画面にあふれるカラフルなデザインとあたたかみのある可愛らしいパペットたちである。監督を務めたテレビアニメーションシリーズはすでに放送が終了しているが、「コラルゴル」や「ピックポック」はこども時代の親しい友人として、大人になったポーランド人の心に今もなお深く刻まれている。

 

 

 

 


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