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2017年はコンラッド記念年です

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©instytutksiazki


Joseph Conrad / fot. vintageusa1/Alamy Stock Photo

2017年は、ジョゼフ・コンラッド=コジェニョフスキ記念年です

ジョゼフ・コンラッドは1857年にベルディチュフ(現ウクライナ)で誕生し、1924年にビショップボーン(英国)で逝去しました。

2017年は、世界文学の古典作家であり、ポーランド文化と関わりのある創作家のうち世界で最もよく知られた一人である、コンラッドの生誕160周年に当たります。コンラッドは、『闇の奥』『ロード・ジム』『陰影線(シャドウ・ライン)』『密偵』などの長編小説の作者です。ポーランド下院は、ポーランド・ロマン主義文学者の影響下で書かれたその作品群が普遍的な道徳的・倫理価値を含んでいることを認め、作家コンラッドを2017年を象徴する人物(パトロン)とする旨の決議を下しました。旧大陸ヨーロッパにとって重要なテーマを取り上げた彼は、当時すでに、欧州諸民族間の恒久的平和の基盤である「国境のないヨーロッパ」のヴィジョンを描いた、普遍的作家となりました。

議案作成者たちが記しているように、コンラッド=コジェニョフスキ(ポーランド名:ユゼフ・テオドル・コンラト・コジェニョフスキ)は、「ポーランド人愛国者であり、シベリア流刑者であった両親」の子であり、ポーランドと世界文化に貢献を果たした作家でした。その文学的業績により、「散文文学の相貌を一変させた、近代文学の古典作家として揺るぎのない地位を占めています」。

大方の読者にとって、コンラッド=コジェニョフスキは英国作家です――英語で創作を行ったこと、その著作が英国文化に影響を与えたことを鑑みれば、それも納得されます。しかしコンラッドは、17歳で故国を離れたにもかかわらず、自分はポーランド人であると考えつづけ、ポーランド民族の独立回復の企図を支援しました。現代を生きる私たちの文化にも多大の影響を与えました。

文明の現代的問題を扱った彼の作品には、新たな読解が試みられ続けています。その証左は、『闇の奥』の映画化(フランシル・フォード・コッポラの『地獄の黙示録』)、アンジェイ・ワイダによる『陰影線(シャドウ・ライン)』の映画化、『密偵』の映画化やテレビドラマ化です。

日本語に翻訳された作品も数多くあります――『闇の奥』(岩波文庫、恒文社古典新薬文庫)、『ロード・ジム』(講談社「世界文学全集」、河出書房新社「世界文学全集」)、『陰影線(シャドウ・ライン)』(中央公論社「新集世界の文学」、八月舎)などです(詳細な文献目録は、国立国会図書館のHP〔http://www.ndl.go.jp/〕などでご検索ください)。

「コンラッド記念年」関連行事の調整にあたる中心機関は、ブック・インスティトゥートですhttp://www.bookinstitute.pl/