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ロマン・チェシレヴィチ 鏡像への狂気

イベント, ビジュアルアート

(c) ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2551
(c) ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2551 

ギンザ・グラフィック・ギャラリー第359回企画展     
Roman Cieślewicz Melting Mirage

極めて水準の高いポスターやコラージュ作品を長年にわたって数多く制作し、人々に知的な感動を与え続けてきた、ポーランドを代表するグラフィックデザイナー、ロマン・チェシレヴィチ。研ぎ澄まされた感性は、鏡像を駆使したように、全体を左右両側から押し込み、シンメトリーを維持しながら中央部を消失させていく新境地の手法を切り拓き、観る者に揺さぶりをかける力強いイマジネーションを生み出しました。ロシア構成主義とバウハウスを学び、50年代後半はポーランド・ポスター芸術派としてヘンリク・トマシェフスキやヤン・レニッツァ等と共に活躍しているチェシレヴィチ。60年代の初期にフランスへわたり、フォトモンタージュの巨匠、ジョン・ハートフィールド等にインスピレーションを得て、丹念に構成された幻想的な世界観を呈示しました。映像をモンタージュの手法で料理し、フランスのグラフィックデザインやアート領域にも多大な影響を与えています。60年代の後半には、雑誌『エル』や『ヴォーグ』のADとして、大胆で斬新なエディトリアルデザインとフォトモンタージュに情熱を燃やし、ヴィジュアルスキャンダルによる風刺、皮肉、批判を行い、ポピュラーマガジンの概念を変えました。日本初となる本展では、ポズナン国立美術館の貴重な収蔵作品から、ポスター122点、コラージュ 29点、雑誌・その他グラフィック作品 38点を厳選し、チェシレヴィチの 本質に迫ります。新しいグラフィックデザインの世界を切り開き、21世紀への引き金になったチェシレヴィチの実験精神あふれる作品の数々をご覧ください。

会期: 2017年5月15日 (月)~6月24日 (土)
会場: ギンザ・グラフィック・ギャラリー (ggg) 
ギャラリー公式サイト: http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/
開館時間: 11:00~19:00 ※日曜・祝日休館、入場無料
公益財団法人DNP文化振興財団公式サイト: http://www.dnp.co.jp/foundation

オープニングパーティ:
会期: 2017年5月15日 (月) 17: 30~19: 00
会場: DNP銀座ビル2F

ギャラリートーク:
1) 会期: 2017年5月15日 (月)  16:00~17:30
会場: DNP銀座ビル3F
出演: アンナ・グラボフスカ=コンヴェント (ポズナン国立美術館ポスター・デザインギャラリー部門学芸員)
参加無料・要予約 (定員70名)
お申込みはこちらhttps://www.dnp.co.jp/CGI/gallery/event/form.cgi?eventid=155

2) 会期: 2017年5月25日 (木) 18:30~20:00
会場: DNP銀座ビル3F
出演: 矢萩 喜從郎 (本展監修/デザイン)
刊行: 『ggg Books-121ロマン・チェシレヴィチ』  
参加無料・要予約 (定員70名)
お申込みはこちらhttps://www.dnp.co.jp/CGI/gallery/event/form.cgi?eventid=155

協力: ポズナン国立美術館
監修: 矢萩喜從郎
後援: ポーランド広報文化センター、駐日フランス大使館

お問い合せ先: ギンザ・グラフィック・ギャラリー (担当: 高木)
電話: 03-3571-5206  E-mail: kitazawa-e@mail.dnp.co.jp

ロマン・チェシレヴィチ

1930年1月13日ルヴフ (現ウクライナ) 生まれ。ルヴフの美術産業学校で学んだ後、1946年、家族でポーランド南西部の都市オポーレに移住。1954年、クラクフ美術アカデミーを卒業後、ワルシャワへ移り、グラフィックアート出版社WAG他、複数の出版社のために働く。また、当時の映画ポスター制作を国家から請け負っていた二大機関のひとつ、CWFの仕事も請け負う。1959年から1963年まで、月刊誌『ty i ja』の芸術編集者を務める。1963年、彫刻家の妻、アリナ・シャポチニコフとともにポーランドを去り、ドイツ、イタリアを経てフランスに移住。1971年、フランスに帰化。フランスでは、ファッション誌『エル』、『ヴォーグ』、美術雑誌『オピュス・アンテルナシオナル』他多数の出版物、広告代理店マフィアのアート・ディレクターなどを務める。1975年より、パリの上級芸術学校(ESAG)で教鞭をとるなどデザイン教育にも携わる。1966年よりAGI会員。受賞歴は、1955年トレコフスキー賞、1972年第4回ワルシャワ国際ポスタービエンナーレグランプリ、1973年カンヌ映画祭ポスター特別賞、1979年ポーランドフォトモンタージュ賞、1990年グラフィックアート全国グランプリ他多数。写真、コラージュ、タイポグラフィ、シルク・スクリーンなどの技術を駆使し、グラフィックとモンタージュを混合することで、グラフィック表現の新たな言語を生み出し、その後のグラフィックアートに多大な影響を与える。1996年1月21日逝去。