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ズジスワフ・べクシンスキ作品集シリーズが相次ぎ刊行

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BEKSINSKI 1929-2005


© BEKSINSKI 1929-2005

ヤン・P. マトゥシンスキ監督の「最後の家族 (2016) 」が2016年グティニャ映画祭グランプリを受賞して以来、ポーランド国内においても新たに注目を集めている孤高の天才芸術家ズジスワフ・べクシンスキ (1929-2005)。その壮絶な死から12年経った今、べクシンスキ芸術の精髄を集めた 『新装版 べクシンスキー1929-2005』 が日本においても刊行されました。本書では、死の当日描き終えた絶筆ほか、聖地となったポーランドの五つの常設美術館――すなわちサノック歴史博物館、ヴロツワフ国立博物館、シロンスク博物館、チェンストホーヴァ市立アート・ギャラリー、ノヴァ・フタ・カルチャーセンターを紹介しています。

今後、作家の全貌に迫るシリーズ三部作 『新装版 ベクシンスキ作品集成Ⅰ』 (2017年3月)、『新装版 べクシンスキ作品集成 II (絵画・彫刻・レリーフ篇)』 (2017年夏~秋)、『新装版 べクシンスキ作品集成 III (ドローイング篇)』 (2017年5月) も並製新装版として順次再刊予定です。

BEKSINSKI 1929-2005
新装版 べクシンスキー 1929-2005
著者: ズジスワフ・べクシンスキ
発行: エディシオン・トレヴィル
発売: 河出書房新社

お問合せ先: 株式会社エディシオン・トレヴィル 編集部          
電話番号: 03-6418-5968 E-mail: info@editions-treville.com
エディシオン・トレヴィル公式サイト: http://www.editions-treville.net/?pid=108096920

ズジスワフ・べクシンスキ

1929年 ポーランド、サノック生まれ。1947~1952年、クラクフ工業大学・建築学部に在学、卒業する。美術は独学で学ぶ。他に類を見ない強烈な世界観を持つその作品の数々は、多くの著名な美術館の展示コレクションや展覧会で紹介され、ベクシンスキはポーランド現代芸術界に確固たる地位を築く。創作活動初期は、主に、肉体的苦痛・恐怖・悲しみをモチーフとしたモノクロ写真に従事し、人の体が分散したり歪んだファクターに焦点を当て、また、特徴的な‘うずくまり’のポーズで、恐怖の感情を収めることに集中した。更に、ひとけの無い通りや閑散とした郊外、殺風景な景観、喪失感を強調する非常に特殊な方法で、小さな町々を撮影。抽象写真も残し、その抽象スタイルは彼の彫刻作品にも引き継がれた。遂に、絵画が、彼の創作活動の最も重要な媒体となる。ベクシンスキは、東洋哲学に多分にインスピレーションを受けながら、幻想的かつ不可解な象徴・神秘的な空気に満ちたモチーフを描いた。自身の作品にタイトルは与えなかった。晩年はコンピュータグラフィックスの作品を残す。2005年、ベクシンスキは、ワルシャワの自宅で殺害される。ベクシンスキの芸術は、これまでに幾度となく展示され、論じられ、専門家や人々の間に極端な感情を喚起してきた。サノック歴史博物館には、ベクシンスキ作品の国内最多のコレクションが組織的に収集保存、展示されている。国外では、パリのドモホフスキ・ギャラリーに、ピョートル・ドモホフスキ氏が1983年から収集する作品が並ぶ。