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ショパン全書簡 1816~1831年 –ポーランド時代–

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Korespondencja_Chopina

発行元  岩波書店  2012年3月29日発売

発売日 2012年03月29日

ショパン全書簡 1816~1831年 –ポーランド時代–  出版プレゼンテーション

4月16日(月) 時間:16.00~18.00 会場:日本記者クラブ http://www.jnpc.or.jp/

発表者:

関口時正 東京外国語大学大学院教授.専門–ポーランド文学・比較文化.東京大学卒.ポーランド政府給費留学(ヤギェロン大学1974-6).訳書にチェスワフ・ミウォシュ著『ポーランド文学史』(共訳)、ヤン・コット著『私の物語』、ヤロスワフ・イヴァシュキェーヴィチ著『尼僧ヨアンナ』、スモレンスカ=ジェリンスカ著『決定版 ショパンの生涯』(音楽之友社)など.

特別ゲスト:

ズビグニェフ・スコヴロン 1979年にゾフィア・リッサ教授の指導のもとワルシャワ大学音楽学学科にて修士号を取得。同大学で文献学も専攻した他、ワルシャワ音楽院(現フリデリク・ショパン音楽大学)で音楽理論も学ぶ。1986年、博士号取得(ワルシャワ大学)。1984年、イタリア政府給費奨学生としてパレルモ大学に留学、1987-88年にはアメリカ学術団体評議会(ACLS)フェローとしてフィラデルフィアのペンシルベニア大学に留学し、レナード・B・メイヤーのもとでアメリカ現代音楽の研究を行う。1993-98年にはパリ高等師範学校(ENS)、ロンドンのロイヤル・ホロウェイ(RHUL)でもポーランドとアメリカの現代音楽に関する講義を行い、1994年に教授資格を取得した後、1999年より現職。専門は音楽についての現代思想史、二十世紀音楽の理論と美学。ヴィトルト・ルトスワフスキの作品と音楽思想を主な研究対象としており、2003年にはバーゼルのパウル・ザッハー財団の助成を受け、同地でルトスワフスキの音楽論集および創作ノートの出版に向けた調査にあたった。またショパン関連の研究も行っており、ショパンの書簡集の全面的な新訂版『フリデリク・ショパンの文通、第一巻、1816-1831年』(Korespondencja Fryderyka Chopina, Tom I, 1816-1831、ワルシャワ大学出版会刊。日本語訳『ショパン全書簡1816-1831年–ポーランド時代–』岩波書店2012年刊)の編者の一人でもある。

中村紘子 ピアニスト

 

ショパン全書簡 1816~1831年 –ポーランド時代– 

関口時正・重川真紀・平岩理恵・西田諭子(訳)

20歳で故国を発ったショパン(1810~49年).ポーランド時代に書かれた家族や親友宛の手紙は,その人間形成や文化的・音楽的背景をうかがい知るうえで不可欠の資料です.ポーランドで新たに刊行が始まった,厳密な校訂と詳細な注がほどこされた書簡全集からの待望の原典訳です.

発行元 岩波書店  2012年3月29日発売 ●原書編者から寄せられた「日本語版への序文」より

 1816年から1831年にかけて書かれたフリデリク・ショパンの手紙は,彼の少年期,青年期を知るうえで欠かすことのできない,鍵そのものであると言えます.両親のミコワイとユスティナ,姉妹のルドヴィカ,イザベラ,エミリアという家族に始まり,ヤン・ビャウォブウォツキ,ヴィルヘルム・コルベルク,ヤン・マトゥシンスキ,そしてティトゥス・ヴォイチェホフスキといった親友たち,さらには,音楽理論と作曲法の分野でショパンの唯一の教師だったユゼフ・エルスネルを筆頭に,当時の文化や学問各界を代表する様々な人物までが登場するパノラマを背景に,ショパンの人間像をこれほどくっきりと浮かび上がらせてくれるものは,書簡をおいてほかにはありません.

 ポーランド史上最も傑出した作曲家ショパンは,1830年11月2日にワルシャワを発って二度と戻ることがありませんでした.その意味で,彼の生涯のワルシャワ時代を画する本書簡集第一巻は,それ自体で一つの完結した世界をなしていると言えます.この時代の手紙を読むことで,私たちは彼の青春について–人間として,藝術家としての成長について,そしてまた19世紀20年代ワルシャワの活気にあふれた音楽文化の中で彼が受けた音楽教育について,深く知ることができます.ショパンがどのように自らの人格を形成していったのか,世界に関する知識をどのように獲得していったのか,そしてまた《〈お手をどうぞ〉の主題による変奏曲 変ロ長調》や,《ピアノ協奏曲 ヘ短調》,《ピアノ協奏曲 ホ短調》に彩られた,演奏活動,作曲活動のいわば第一期がどのようなものであったか,手紙は教えてくれるのです.

 この時代のショパンの手紙はまた独特な文芸的価値を有しています.私たちはその文章に彼の鋭い観察力,横溢するユーモアとともに,ときとして微妙なアイロニー,周囲の世界に対する冷めた眼を感じさせられます.関口時正教授とそのチームにより翻訳がなしとげられたこの日本語版(外国語への最初の翻訳)は,そうした手紙のニュアンスをあますことなく伝え得て,古くからショパンの音楽が格別の関心と評価を獲得してきた国–日本の皆さんに,ショパンの人となりを親しく紹介してくれるものと期待しています.

 

[本書の特色]

►ポーランド語原文から訳出された初めての日本語版書簡集.

►ポーランドで刊行が開始された画期的な新編集の書簡全集にもとづく.

►ショパンがポーランド時代に書いた手紙や詩と,ショパン宛の手紙や詩など88篇を収録.

►有名な「シュトゥットガルトの手記」を含む『アルバム』中のショパンの文章も収録.

►ショパンをとりまく人物,生活環境,政治的・社会的・文化的背景に関する詳細な注釈付き.

►同時代の演奏会評や新聞・雑誌の関連記事を収録.

 

[編者・訳者紹介]

ゾフィア・ヘルマン(Zofia Helman) ワルシャワ大学史学部音楽学学科教授.

ズビグニェフ・スコヴロン(Zbigniew Skowron) ワルシャワ大学史学部音楽学学科教授.

ハンナ・ヴルブレフスカ=ストラウス(Hanna Wróblewska-Straus) 元フリデリク・ショパン博物館館長.

関口時正 東京外国語大学大学院教授.

重川真紀 ワルシャワ大学史学部音楽学学科留学.

平岩理恵 ワルシャワ大学史学部音楽学学科留学.

西田諭子 ポーランド・ショパン音楽院留学.

http://www.iwanami.co.jp/

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