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ルトスワフスキ講演会

過去のイベント, 音楽

witold Lutosławski

2013/10/15-21

ルトスワフスキ生誕100周年記念イベント ~ズビグニェフ・スコヴロン教授講演会~

"Tradition and Modernity in the Music of Witold Lutoslawski"

(ヴィトルト・ルトスワフスキの音楽における伝統と現代性)

 

全国4か所で開催(①10/15 札幌、②10/18 東京(池袋)、③10/19 大阪、④10/21 東京(玉川上水))

 

【1】10月15日@札幌

ヴィトルト・ルトスワフスキ生誕100周年記念講演&演奏会

―ズビグニェフ・スコヴロン教授を迎えて―

ポーランド楽派を聴く ~ショパンとルトスワフスキ~

時間:10月15日(火)19時(18時半開場)

会場:札幌大谷学園百年記念館同窓会ホール

内容:

第Ⅰ部:「『ショパン全書簡 1816~1831年』をめぐって」スコヴロン教授、三浦洋(通訳つき)

<演奏> F.ショパン:「いとしい人」ほか歌曲、「バラード第3番」

第Ⅱ部:「ヴィトルト・ルトスワフスキの音楽における芸術性」スコヴロン教授(通訳つき)

<演奏> W.ルトスワフスキ:「遅れてきたウグイス」ほか歌曲、「ピアノのための民謡風メロディーより」、「舞踏前奏曲」

入場料:1,500円(全席自由)

詳細&申込(リンク先PDF):http://hokkaido-poland.com/Chopin-Lutoslawski2013%28MAC%29.pdf

 

【2】10月18日@東京(池袋)

スコヴロン教授講演 "Tradition and Modernity in the Music of Witold Lutoslawski"(通訳つき)

日時:10月18日(金)17時30分〜19時00分

会場:東京音楽大学A館2階 A200教室

アクセス:http://www.tokyo-ondai.ac.jp/accessmap/

※ 一般聴講可能(入場無料、事前予約不要)

 

【3】10月19日@大阪/日本音楽学会西日本支部 特別例会

スコヴロン教授講演 "Tradition and Modernity in the Music of Witold Lutoslawski"

主催:日本音楽学会西日本支部/コーディネーター:伊東 信宏(大阪大学)

日時:10月19日(土)16時~18時

会場:大阪大学 豊中キャンパス 文法経講義棟 文13教室

詳細:http://www.maroon.dti.ne.jp/imdk/msj_west/#SPC

 

【4】10月21日@東京(玉川上水)

スコヴロン教授講演 "Tradition and Modernity in the Music of Witold Lutoslawski"

日時:10月21日(月)14時40分~16時10分

会場:国立音楽大学 3号館 301教室

アクセス:http://www.kunitachi.ac.jp/access/index.html

※ 一般聴講可能(入場無料、事前予約不要)

 

≪ズビグニェフ・スコヴロン講義要旨≫

「ヴィトルト・ルトスワフスキの音楽における伝統と現代性」

イーゴリ・ストラヴィンスキーやベラ・バルトークと同様、20世紀音楽の古典という呼称によって形容されるヴィトルト・ルトスワフスキの作品だが、伝統とモダンの両様の要素をきわめて独特な仕方で結合したその音響語法は、同時に、初めて耳にしてただちにルトスワフスキと感知される、すぐれて個性的なフォルムと性格を有する。古典主義及びロマン主義音楽から継承され来たった広い意味での伝統とルトスワフスキとの繋がりは、一つの流れとして見ることが可能だが、その端緒は、リムスキー=コルサコフ流の後期ロマン派的伝統の継承者だったヴィトルト・マリシェフスキに師事したワルシャワ音楽院時代の作曲教育の中にあった。やがて20世紀30年代の終わり、作曲家として出発したルトスワフスキは、音楽伝統との相互対話を基本姿勢の一つとする新古典主義の潮流に身を置く。1956年以後、ポーランドにも芸術家にとっては良好な政治・文化状況が到来し、芸術における社会主義リアリズム・ドクトリンの支配は決定的に終焉するが、その中でルトスワフスキも自らの音楽的プロジェクトを全面的に展開することが可能となった。そのプロジェクトにおいて、新たに一連の対話を開始したのが伝統と現代性である。

 私の講義では、音高と時間をどのように組織するかという問題におけるルトスワフスキの基本的かつ現代的な態度について、また音の「アクション」、二分割形式、チェイン(鎖)技法といった彼の方法について集中的にお話しする。ルトスワフスキの十二音和声法、制御された偶然性、様々な形式的ソリューションなどの記述にあたっては、具体的な作品を例に引きながら、(1)音楽作品の伝統的要素に対するルトスワフスキの創造的アプローチ、(2)前衛音楽から得たヒントの合理的な制御による処理、(3)音楽を知覚するプロセスにおける独特な音楽的ドラマツルギーの意味合い――といったポイントを提示したい。

 

ズビグニェフ・スコヴロン

 

ズビグニェフ・スコヴロン 1979年にゾフィア・リッサ教授の指導のもとワルシャワ大学音楽学学科にて修士号を取得。同大学で文献学も専攻した他、ワルシャワ音楽院
(現フリデリク・ショパン音楽大学)で音楽理論も学ぶ。1986年、博士号取得(ワルシャワ大学)。1984年、イタリア政府給費奨学生としてパレルモ大学に留学、
1987-88年にはアメリカ学術団体評議会(ACLS)フェローとしてフィラデルフィアのペンシルベニア大学に留学し、レナード・B・メイヤーのもとでアメリカ現代音楽の
研究を行う。1993-98年にはパリ高等師範学校(ENS)、ロンドンのロイヤル・ホロウェイ(RHUL)でもポーランドとアメリカの現代音楽に関する講義を行い、1994年に
教授資格を取得した後、1999年より現職。専門は音楽についての現代思想史、二十世紀音楽の理論と美学。ヴィトルト・ルトスワフスキの作品と音楽思想を主な研究対象
としており、2003年にはバーゼルのパウル・ザッハー財団の助成を受け、同地でルトスワフスキの音楽論集および創作ノートの出版に向けた調査にあたった。またショパ
ン関連の研究も行っており、ショパンの書簡集の全面的な新訂版『フリデリク・ショパンの文通、第一巻、1816-1831年』(Korespondencja Fryderyka Chopina, Tom I,
1816-1831、ワルシャワ大学出版会刊。日本語訳『ショパン全書簡1816-1831年?ポーランド時代?』岩波書店2012年刊)の編者の一人でもある。

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