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ポーランド映画セレクションⅡ

過去のイベント, 映画

Jestem

『僕がいない場所』
『木洩れ日の家で』 
『モルトケ』
『コヴァルスキ家の歴史』
『世界の夜明けから夕暮れまで』


『僕がいない場所』http://boku-inai.jp/top.html &『木洩れ日の家で』 http://www.pioniwa.com/nowshowing/komorebi.html

いま注目の女流監督が“家族”を問う ― ドロタ・ケンジェジャフスカ監督 ―
 

『モルトケ』&『コヴァルスキ家の歴史』
新作ドキュメンタリー日本初公開/2監督が来場
W・チェホフスキ監督&A・ゴウェンビエフスキ監督    
<ワークショップも同時開催>


『世界の夜明けから夕暮れまで』
ポーランド映画人による学生ワークショップ&ドキュメンタリー制作プロジェクトThe World From Dawn Till Dusk
若者たちがとらえた今、街の表情、人の暮らし。
―ベラルーシ・ミンスク篇―  (39分)
若者たちがベラルーシの首都ミンスクを疾走する。アクロバティックに壁を登り、さまざまな場所を通り過ぎていく。その傍らに見えてくる暮らし、家族、孤独・・・
―ウクライナ・キエフ篇―   (44分)
ある晴れた夏の日の午後、ドニエプル川の遊覧船で休日を楽しむキエフの人々。時に楽しく、時に深刻な会話とともに、さまざまな人生が船上でクロスする。
―日本・東京篇―  (40分)
日本の朝はラジオ体操とともに動き出す。3.11の避難所、被爆をテーマにした演劇、鎮魂の歌声から日暮れの精霊流しへと、イメージの連鎖も試みられている。
http://instytut-polski.org/event/film/488/

 

5月5日(土)~6日(日) 10:30~
北海道大学学術交流会館(札幌市北区北8西5・正門入って左)

◆上映スケジュール
5日(土)
上映時間(終了時間)
10:00~     開場
10:30 (12:10) Bプロ  『僕がいない場所』
12:30 (14:15) Aプロ  『木洩れ日の家で』
14:45 (15:00) 舞台挨拶『コヴァルスキ家の歴史』A・ゴウェンビエフスキ監督/『モルトケ』W・チェホフスキ監督
15:00 (16:40) Cプロ  『コヴァルスキ家の歴史』(60分)『モルトケ』(38分)
16:40 (18:10) ワークショップ  無料
6日(日)
上映時間(終了時間)
10:00~     開場
10:30 (12:15)  Aプロ  『木洩れ日の家で』
12:30 (14:10)  Bプロ  『僕がいない場所』
14:45 (15:00) 舞台挨拶『コヴァルスキ家の歴史』A・ゴウェンビエフスキ監督 / 『モルトケ』W・チェホフスキ監督
15:00 (16:40)  Cプロ  『コヴァルスキ家の歴史』 『モルトケ』
16:50 (18:50)  Dプロ  『世界の夜明けから夕暮れまで』
  <ベラルーシ・ミンスク篇><ウクライナ・キエフ篇><日本・東京篇>

◆チケット
    【前売り券】 Aプロ・Bプロ・Cプロ /一般1000円、シニア1000円
    【当日券】 Aプロ・Bプロ・Cプロ /一般1200円、シニア1000円、学生500円
       Dプロ /一律(一般、シニア、学生)  500円
    【特別上映作品】 500円(『世界の夜明けから夕暮れまで』)
◆主催:「ポーランド映画セレクションⅡ」実行委員会 (北海道ポーランド文化協会、札幌映画サークル)
◆予約・問合せ先:札幌映画サークル   電話・ファックス: 011-747-7314
◆後援:札幌市、札幌市教育委員会

 

ポーランド映画祭A4フライヤー表

ポーランド映画祭A4フライヤー裏

札幌でのポーランド映画セレクションⅡの開催について

ヴァルデマル・チェホフスキ 

佐光伸一 訳

 

2012年5月5日および6日の両日、ポーランド映画セレクションⅡが札幌で開催された。東京のポーランド広報文化センターの支援の下、北海道ポーランド文化協会と札幌映画サークルの両団体により実行委員会が組織された。日本では長期にわたるゴールデンウィーク期間中であったにも関わらず、会場には500人を超える観客が集まった。これらの事実は、北海道では、ポーランド映画およびポーランド文化に対し多大な関心を持っているということを裏付けている(以前、北海道を滞在した際にも、同様の印象を持った)。このことは、在札幌ポーランド人、北海道大学の学術関係者の存在、会員数80人を超える「北海道ポーランド文化協会」(会員の大部分は日本人)、そして札幌映画サークルの活動のおかげと言える。今回の映画祭の実行委員長であり、北海道ポーランド文化協会の事務局長である佐光伸一氏は、ポーランド映画の普及に精力を傾けている。今回、彼は、劇映画とドキュメンタリー映画の競演というテーマを提案した。

 劇映画の代表作となったのは、ドロタ・ケンジェジャフスカの「木漏れ日の家」「僕のいない場所」である。また映画祭ではポーランドの映画監督ヴァルデマル・チェホフスキが「ドキュメンタリーのフィクションへの影響」というタイトルのワークショップを行った。70人を超える観客を前に、クシシュトフ・キェシロフスキの作品(「偶然」、「終わりなし」、)およびヴィエジビツキィによるキェシロフスキに関するドキュメンタリー「I ‘m so so」、さらにアンジェイ・ワイダの作品(「灰とダイヤモンド」)の分析を行った。またアルカディウシュ・ゴウェンビェフスキは、自らの60分の作品「コヴァルスキ家の歴史」を上映した。このきわめて興味深い作品(2008年‐2009年、TVP-2製作、共同監督マチェイ・パヴリツキ)は、ポーランドにおける「人の命を救うために命を賭けた」事実について描いている(第二次世界大戦で隣人のユダヤ人を命を犠牲にして救ったポーランド人の痕跡を追い求めた作品である)。20世紀、とりわけ第二次世界大戦の歴史は、日本人の間に強い印象を残し、自己のアイデンティティと歴史教育における空白に関する疑問の念を呼び起こした。ヴァルデマル・チェホフスキによる40分の作品「モルトケ」(2011年製作)は、ホロコーストと第二次世界大戦という複雑でデリケートな問題を別の側面から描いている。この作品は、「他のドイツ人とは異なる」、ポーランド人およびヨーロッパ人全体にとっても重要なモルトケ家の最後の人物、ヘルムート・ジェームス・フォン・モルトケを描いている。モルトケは、良心の自由のために、自分の命を犠牲にし、ヒットラー政権に対し抵抗活動を行ったことにより、1945年絞首刑された(作品では、クシジョヴァでのポーランド・ドイツ共同プロジェクトの様子も描かれている)。

 さらに、2011年12月に初上演され、その後、東京の岩波ホールで公開されたドキュメンタリー映画「世界の夜明けから夕暮れまで」の中から、ミンスク、キエフ、東京が上映された。この作品は、2011年の秋に、日本でポーランド出身の傑出した映画製作者たち(ウォジンスキ、ペトリツキ、デムビンスキ、ブワヴト)が行った映画の国際ワークショップから生まれた作品である。

 現代のポーランド映画、モラルの不安派、ポーランド派を継承したこの素晴らしい作品に日本人はとりわけ興味を示し、彼らは、この作品を通しヴィスワの国が自分たちを同じ価値観を持っていることを知ることとなった。ポーランド映画界を代表する映画製作者に対し、深遠で困難な問いが投げかけられた。控室での熱い議論は、ポーランド映画が両国を結ぶ文化の橋となっていることを示している。このようなテーマを日本人も「自国の問題」あるいは「自分たちの問題」と認識している。個人の自由、歴史における人間の尊厳という問題(キェシロフスキの「偶然」あるいは「コヴァルスキ家の歴史」に関して)も、同様の感情を引き起こした。日本自身、1年前に悲劇を体験したからだ。札幌の住民、そして2011年の映画祭の観客の記憶がよみがえった。それは些細ではあるが、重要なディテールである。フロアから、1年前に見た作品の「陸軍大佐」の困難な運命に関する問いが出された。北海道新聞の記者からも、製作中の一部が昨年公開されたドキュメンタリー作品「Wazawai」の製作状況に関し、質問が出された。これらはすべて、文化の橋の建設が始まったことを物語っている。数年前から具体的な出来事や、名前、事実に反応し記憶しているということが、ポーランドと日本の間での対話と、未来の共通のプロジェクトがこれからも継続するということを示している。

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