ポーランドについて

マレク・スクロベツキ

Marek Skrobecki

1951年、カリシュ(Kalisz)生まれ。パペットの心情を緻密に表現した、数々の魅力的なアニメーションを発表。ポーランドのパペットアニメーション界でいま最も活躍する人物。

ウッチ映画大学(Państwowa Wyższa Szkoła Filmowa, Telewizyjna i Teatralna im. Leona Schillera w Łodzi/略称:PWSFTviT)でアニメーションを専攻、卒業後は「スタジオ・セマフォル(Studio SEMAFOR)」へ。1988年の監督デビュー作『エピソード/Epizod』を含め、初期の3作品まではセルアニメーションを制作していたが、1992年に自身初となるパペットアニメーション『ディム/dim.』を発表。等身大のパペットを用いて撮影・制作された『ディム』は、これまでの3作とは全く異なる独特の作風でスクロベツキを一躍世界的に有名にした。スクロベツキはこれ以降、一貫してパペットアニメーションを手掛けるようになる。2005年に制作した『イクトゥス/Ichthys』は、数々の映画祭で主要な賞を受賞し、スクロベツキの存在を世界に大いにアピールすることとなった。

また2006年には『ピーターと狼/Piotruś i Wilk』の制作に助監督として参加。この作品は、スクロベツキが「スタジオ・セマフォル」で制作した『イクトゥス』を見たイギリスの映画制作会社「ブレイクスルー・フィルムズ(BreakThru Films)」が、その技術力に惚れ込み、「スタジオ・セマフォル」に映画の共同制作を提案して、制作された。1年8ヶ月の歳月を費やして制作された『ピーターと狼』は、第80回アカデミー賞短編アニメーション部門を受賞。ズビグニェフ・リプチンスキ(Zbigniew Rybczyński)の『タンゴ/Tango』に続き、ポーランドにふたつ目のオスカー像をもたらした。

その後、スクロベツキが2010年に発表した『ダニー・ボーイ/Danny Boy』もまた、国内外の映画祭で高い評価を受けている。スクロベツキ作品を支えているのは、スクリーンの中で圧倒的な存在感を放つパペットたちの輝きである。次はどのようなパペットたちが画面を彩るのか、今後の作品にも大きな期待がかかる。


 


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