ポーランドについて

マチェイ・ドルィガス

Maciej Drygas

1956年ウッチ生まれ。

1979年、モスクワ映画大学演出家卒業。帰国後、クシシュトフ・キェシロフスキ監督の助手を務める。

ポーランド国立ウッチ映画大学教員。同ミロスワフ・デンビンスキとともに、2011年に世界5都市(モスクワ、キエフ、ミンスク、北京、東京)で開かれた、映画大学学生のためのワークショップ『世界の夜明けから夕暮れまで』の発案者の一人である。

主要な作品は、『私の叫びを聞け』(1991)『希望の声』(2002)『ポーランド人民共和国の一日』(2005)『他人の手紙』(2010)の「社会主義ポーランド部作」、ソ連宇宙飛行士の内面に迫った『無重力状態』(1994)、スーダンで長期撮影された『私たち全員の声を聞け』(2008)と最新作『アブ・ハラズ』(2013)。

「私は映画監督である以前に、考古学者だ」と語るドルィガスは、アーカイヴ映像に音楽・コメントを加える手法で知られる。非人間的な現実を告発するドキュメントを「映像詩」に高めた。寡作だが、国際的評価は極めて高い。

フェリック賞(欧州最優秀記録映画賞)、クラクフ映画祭「銀の竜」、モンテカルロ映画祭グランプリ、サン・フランシスコ映画祭金門賞、ウッチ映画祭「白いコブラ」賞など、受賞多数。

映画監督のほか、文筆にも携わる。2013年4月20日には、ワルシャワ国立歌劇場で、ドルィガスの台本にパヴェウ・シマンスキ(1954- )が作曲したオペラ『クゥドシェ・ゼヘルQudsja Zaher』の初演が行われた。シマンスキは、ドルィガス監督と長年協働を続ける、現代ポーランド音楽を代表する作曲家。