ポーランドについて

ヴィトルト・ギェルシュ

Witold Giersz

1927年、チェンストホヴァ(Częstochowa)生まれ。独自の手法を用いて制作された、素朴でありながら色彩の美しさと躍動感にあふれたアニメーションは、こどもたちに広く愛されてきた。

ギェルシュはウッチ映画大学(Państwowa Wyższa Szkoła Filmowa, Telewizyjna i Teatralna im. Leona Schillera w Łodzi/略称:PWSFTviT)で映画監督の基礎を学ぶ。ビエルスコ・ビャワ(Bielsko-Biała)にあった「セルアニメーション・スタジオ(Studio Filmów Rysunkowych)」でアニメーターとして働き、1956年に『古いお城の秘密/Tajemnica starego zamku』で監督デビュー。1958年からはワルシャワの「ミニチュア・フィルム・スタジオ(Studio Miniatur Filmowych)」で制作を開始し、さらにポズナンの「テレビアニメーションスタジオ(TV Studio Filmów Animowanych)」でも作品を制作するなど、ポーランドの各地で数多くの作品を生み出している。

ギェルシュ作品の特徴は独特の色づかいであり、アニメーションはセルロイドに絵の具を直接塗りつける独自の方法で制作される。初期の代表作『リトル・ウェスタン/Mały Western』(1960)では、ふたりのカウボーイが愉快な決闘を繰り広げ、『赤と黒/Czerwone i Czarne』(1963)では、赤いインクの壺から生まれた闘牛士と、黒いインクの壺から生まれた雄牛が、軽快な音楽にのせて画面上を飛び回る。このような「色」を主役にしたギェルシュのアニメーションは、こどもたちのみならず大人の観客にも親しまれ、今も多くの人々を魅了し続けている。

 

 


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